実はよくわかっていなかった言葉たち~その2「漁夫の利」~
AさんとBさんがごちゃごちゃ揉めている隙にCさんがおいしいところを全部持って行ってしまう。
簡単に言うとそういうお話ですね。
林修先生じゃないですが、ではここでいうAさん、Bさん、Cさんに相当する、本来の登場人物は何者なのか、皆さんはご存知ですか?
実はこれ、シギという水辺に住む鳥が、ハマグリの肉を食べようとクチバシで突いたところ、そうはさせまいとハマグリが貝のフタを閉じて、シギのクチバシを挟んで防戦したところから端を発したものです。
「どうせ今日も明日も雨が降らなければ水が切れて、死んだハマグリになるくせに」とシギがハマグリに言い、ハマグリも「そっちも今日も明日もクチバシを出せずにいたら、飢えて死んだシギになるくせに」と言い返し、そんな押し問答しているところに、漁師がやって来て、シギもハマグリも一緒に捕らえてしまったという『戦国策・燕』にある故事にもとづくお話だそうです。
つまり、Aはシギ、Bはハマグリ、ひとり得をしたCは「漁夫の利」の文字通り、漁師だったのですね。
これが英語の世界だと…
▼詳しくはこちら▼