CitrusJapan’s column

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実はよくわかっていなかった言葉たち~その4「鶏頭龍尾」~

故事ことわざとしては「鶏口牛後(けいこうぎゅご)」が正しく、
「鶏口」とは、鶏の口の意味から転じて、小さな団体の長のたとえ。
「牛後」とは、牛の尻の意味から転じて、大きな団体に従って使われる者のたとえ。
「鶏口となるも牛後となるなかれ」とも読み、その意味するところは、大きな集団の中で尻にいて使われるよりも、小さな集団であっても長となるほうがよい。

 

若かりし頃には、そんな熱い志を持って企業の門をたたいたものでした。
でも私としてはその後出てきた「鶏頭龍尾」のほうが好きで、強く印象に残っています。
当時、1990年に東京大学有馬朗人学長が入学式で「鶏口となるとも牛後となるなかれ」をもじって述べたもので、今の大企業たる巨大組織は牛どころではなく、もっともっと巨大で荒々しささえ兼ね備えているという意味で発した言葉ですが、一部で「誤用」ではないか、と当時はちょっとした話題になりました。時はバブルの真只中で、得体のしれない期待感に満ち溢れ、天井知らずの急成長にある日本経済の中心にあった時の大企業の姿は、まさに「龍」と呼ぶにふさわしいものだったのです。

さて、あれから30年。
時代は移り変わって、新型コロナウイルスの感染拡大が長期化し、人々の暮らし方や価値観が大きく変化しつつあるなかで、「龍」とまで称された大企業はどのように変貌したのでしょうか。

 

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